Inflamation in Japanese 炎症とは?

炎症とは?

医師 スチュワート・ガレスピー

(ホメオパシー医、機能性医学者、臨床栄養学者、直感医療者)

私たちの身体は、けがや感染症にかかると自然と炎症が起こる。炎症が起こらないと治癒することが難しくなるため、炎症は身体のバランスを保つ為に大切なことである。炎症には、皮膚が赤くなったり、腫れたり、熱くなったり、痛みを感じたりする特徴がある。炎症とは、血管拡張や血管透過性亢進により感染または負傷した細胞への血液供給を高めることで、身体が感染から身を守り、細胞のダメージを修復する免疫反応のことである。

病気と戦い、傷が治るまで、ある程度の炎症は必要不可欠であるが、私たちが身体のバランスを崩している間、実際には何が起こっているのだろうか?残念ながら、ひどい炎症や長期にわたる炎症は、回復ではなく衰弱していると見なされる。常にバランスを保つ助けとして、例えば消化機能や解毒機能の働きが過剰になっているときは、落ち着かせる為のエッセンシャルオイル、また逆に働きが鈍っている時には、刺激する為にエッセンシャルオイルを使うことができる。皆それぞれ違うので、解決方法もそれぞれであり、ご自身の直感もしくは施術者の直感が不可欠である。

 

炎症は変性疾患すべての真因である

炎症は本来、ぜんそくやアレルギー、骨粗しょう症、痛風、ループス、乾癬、消化疾患、心臓疾患、関節炎、糖尿病、心不全、アルツハイマー、慢性気管支炎などその他多くの疾患を引き起こさないように、身体が制御している為に起こる。

炎症性疾患と共に免疫系のシステムは病原体(バクテリア、ウイルス、真菌)に作用するが、実際には病原菌だけではなく健康な細胞までをも破壊してしまう。

この事実を知れば、私たちは不必要なダイエットや薬や手術などによってこれらの症状だけを和らげようとすることが間違っているということに気づく。

炎症がアテローム性動脈硬化のように動脈内で起ころうが、関節炎として関節内で起ころうが、潰瘍性大腸炎のように消化管内で起ころうが、気管支炎のように肺の中で起ころうが、炎症の真因を見極める為に、注意すべきポイントが二つある。

 

 

1:直接的な損傷でなければ、根本的な原因が常にあるので、炎症の状態に注意しなければならない。特に6週間以上続く腸の炎症があるかどうかが重要な鍵となる。私たちの免疫システムの80%は腸内のなかで起こっており、関節炎または副鼻腔炎を治療する時も腸を癒すことが最優先である

2:自己免疫疾患のケースのように炎症を阻害していないかどうか。
体内で炎症反応を刺激するような毒素や病原体があるかどうか。

これらを見極めるのは容易ではないが、もし一時的に症状を和らげるだけの治療を求めていないのなら、詳しい患者の病歴を辿れば原因を突き止めることができる。その場合、治療法を検証する中で、適切なエッセンシャルオイルを選ぶこともある。

つまり、病気や症状を治療するのではなく、その人自身を診断することが大切である。
炎症は全てに繋がるサインであり、ひとたび治療を始めると、たくさんの問題が奇跡的に解決していく。

おすすめのエッセンシャルオイルとブレンド

エッセンシャルオイルには炎症を抑える作用がある。学術的にもエッセンシャルオイルや植物エキスは、局所的に45%ほどの炎症が抑えられることが実証されている。

ひどい炎症に対しては 、局所的な使用や、内服可能なオイルをおすすめしたい。レモンとミルラの組み合わせやオレガノとミルラの混み合わせは炎症を起こした関節の痛みを和らげてくれる。

局所的な使用には、頭蓋底骨から首の後ろにかけて、直接1、2滴を使用するか、もしくはテーブルスプーン1杯に3、4滴ブレンドしてマッサージする。

ペパーミントやウインターグリーン、柑橘系、ラベンダーのようなオイルは鎮痛作用があるので、炎症や痛みにとても効果的である。症状は複雑なことが多いので、オイルによるバランスの取れたアプローチは必要不可欠である。PAIN EASE, SPINAL CLENSE, ARTHRITIX, KNEE EASEは慢性的な炎症におすすめしたい。

急性的な症状をケアする時も、慢性的な炎症を改善する為に消化器官に働きかけるオイルを使用する事が大切なので、DIGESTIVEやFennelなど、STRESS OUTLET GO, CALMINGのように気持ちを落ち着かせてくれるものが効果的である。

もし高血圧やコレステロール値が高い、または心疾患と診断されたなら、炎症を抑える為にCIRCULATIONをおすすめしたい。

感染や他のストレス要因による症状には、内服可能なIMMUNE UPが最適である。好ましくない炎症をコントロールする為には、エッセンシャルオイルの使用の他に食生活の改善が何より大切である。食生活の改善は即効性のあるものではないが、悪い食事を良い食事に切り替えていくことは必要不可欠であり、抗酸化物質、食物繊維、ビタミンやミネラル、乳酸菌などのサプリメントを加えるとなおいい。

炎症を絶えず起こすような食生活は避けなければいけない(しばしば小麦など)。酸の高い食べ物と飲み物は、身体の中の炎症を起こす。特にオメガ6の脂肪酸は、一般的に肉や調理用油に含まれているが、これらは私たちが過剰に摂取している。炎症反応が必要でないときでさえ、オメガ6の過剰摂取により炎症が引き起こされてしまうということも起こりうる。私たちは日頃、あまりにも多くのジャンクフード、赤肉や内蔵肉、加工肉、炭酸飲料やその他の不健康な食品を消費している。必要な栄養をしっかりとるために、加工されていない自然食品、新鮮なフルーツや野菜を取り入れてほしい。